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スーパープレミアムドックの選択コースに「ブレインヘルスコース」が新登場!
MVision health(エムビジョン・ヘルス)で始める「脳の健康管理」

高橋 通
高橋 通

東京国際クリニック 院長
医学博士・循環器内科

昨年、著名な俳優さんが「虚血性心疾患」でお亡くなりになったことで、以前にも増してこの疾患に対する注目度が上がっています。厚生労働省が公表した2023年の人口動態統計(概数)において死因第2位の心疾患は、増加する生活習慣病を背景にしたまさに現代病の代表といえるものです。東京国際クリニックの高橋通院長に、どのような方がこの疾患に罹りやすいのか、また、回避する方法についても伺いました。

スーパープレミアムドックの選択コースに「ブレインヘルスコース」が新登場!
MVision health(エムビジョン・ヘルス)で始める「脳の健康管理」

新設「ブレインヘルスコース」に含まれる検査内容

① VSRAD検査MRIを用いて海馬傍回付近における脳の萎縮度を見る検査
②長谷川式簡易知能評価スケール記憶を中心とした大まかな認知機能障害の有無を調べます
③MMSE検査認知機能レベルを客観的に測定することを目的とした神経心理検査
④MCIスクリーニング検査アルツハイマー型認知症前段階の軽度認知障害(MCI)のリスクを図る検査
⑤ApoE遺伝子検査ApoE遺伝子の型を調べて、認知症の発症リスクを推定する検査
⑥自律神経検査(APGハートレーター)指先にセンサーを装着し、血管の老化度と自律神経のバランスを測定します
⑦CQ(Cognition Quotient)テストセルフチェック型認知機能測定ツールによる簡易知能テスト。認知機能を多角的に分析し、脳の状態を記録します
⑧脳健康AI評価プログラム(MVision health)脳の画像検査(MRI/MRA)を最新のAI技術によって分析し、脳健康度を評価し、認知機能低下や脳卒中発症になりやすいかのリスクを推定します

※検査内容は予告なく改定する場合がございますのでご了承ください。

高橋院長:本日は、当院のスーパープレミアムドックの新たな選択コース「ブレインヘルスコース」で、新たに導入した脳のオプション検査「MVision health(エムビジョン・ヘルス)」を開発された株式会社エム創業者で、米国ジョンズホプキンス大学医学部 放射線科 教授の森進先生をお招きしてお話を伺いたいと思います。森先生、本日はよろしくお願い致します。

森先生:よろしくお願い致します。

高橋院長:現在、SBIメディックの会員様の平均年齢は55歳で、50歳以上の方が約8割を占めるようになりました。会員ご本人様のみならず、親御さんの介護などについても考える必要がある年齢層です。

私自身、会員様からご相談を受けるのは、認知症、がん、アンチエイジングに関するお悩みが非常に多いです。特にお悩みの多くを占める認知症については、当院のスーパープレミアムドックで、どのような検査が有用か、様々な情報収集をして参りました。そのような中、超早期の段階で脳の変化を見ていく検査を早急に取り入れなければと考えていたところ、森先生が開発された「MVision health(エムビジョン・ヘルス)」との出会いがありました。

MVision health(エムビジョン・ヘルス)の特徴

高橋院長:早速ですが、新しい選択コースの「ブレインヘルスコース」で導入した『エムビジョン・ヘルス』の特徴をご紹介いただけますか?

森先生:エムビジョン・ヘルスは、脳のMRI画像を解析して数値化することにより、現在の脳の健康状態を知ることをサポートするサービスです。SBIメディックの会員の皆様には年に1回MRIを撮影し、脳に病気がないか医師がチェック、診断してくれるサービスを受けておられると思います。おそらくほとんどの会員様が健康な脳をお持ちで、充実した日々を過ごされていると思います。その一方で、「今は健康でも、将来認知症になったりしないだろうか」とお考えの方も多いと思います。そしてそのご心配は、「もし、予防のために今できることがあればやってみたい」という予防行動にもつながる、大切な関心・興味だと考えます。

エムビジョン・ヘルスは、例えば「認知症かどうか」の判断をする製品ではなく、「認知症のような脳の健康を害した状態になる以前」に、「自分の脳の健康状態を知り、必要な予防行動に繋げていくためのライフスタイルサポートをするサービスです。人が認知症に至るまでには10年、20年かかると言われています。その段階、段階で自分の脳の健康状態を知って欲しいということです。

特に認知症や脳梗塞の脳での大きな特徴は、脳の萎縮と白質病変です。これらはそれ自体は病気ではないのですが、認知症になる前にいきなり萎縮が起きるのではなく、何十年もかかって進行していきます。その間にしっかりと脳の状態を観察でき、予防行動の動機にしていただけると考えています。

高橋院長:なるほどです。私の専門分野は循環器ですが、人間ドックの結果説明において、診断結果は全身に関することになるので、脳ももちろんその中に入るわけです。その中で白質病変という言葉が結構出てきます。ただ、ご高齢の方でも白質病変があまりない方と結構ある方がいらっしゃいます。

MVision health検査の開発と起業の動機とは…

高橋院長:エムビジョン・ヘルスは、会員様が一番心配されている脳の健康状態、これを正しく把握して毎日いきいきと楽しく過ごしていただくための予防行動に大変有用であると我々も考えています。どのようなきっかけで開発されたのですか?

森先生:はい。開発の当初の目的は純粋に研究でした。私は15年ほど前から脳の画像を大量解析するプラットフォームを開発しており、それが出来上がった時にジョンズホプキンス大学に眠る膨大な脳のMRI画像を全例解析するというプロジェクトを開始しました。

でも始めてすぐに気づいたことは、「病院には病気になった人のデータしかない」ということでした。しかも脳の病気の多くは、病気と診断された時点で既に健康寿命が尽きかけている症例が多いということで、病気になった人のデータよりも病気に至るまでのデータの方が重要だということに気づいたわけです。欧米の病院には20代から80代の健康な人のデータはほぼ存在しません。

高橋院長:確かに欧米では、病気になられてから受診するという例が多いようですね。

森先生:その頃私が共同研究していた京都大学で、偶然、脳ドックが新しく始まると聞いて、「日本にだけ巨大な健常者の脳MRIデータが眠っている」ことをその時初めて知ったのです。2018年のことです。

その後単身日本に渡り、脳ドックプロジェクトが始まりました。2022年、初めて投稿した論文が25,000件以上のデータを解析し、それにより20代から80代までの健康な人の脳の萎縮、白質病変がどのように変化するか、標準偏差も判明しました。これにより新しい人が来院されMRIを撮るとその方の脳が50歳として平均的なのか、そうではないのかがわかるようになりました。

脳ドックプロジェクトでは、40歳以上の人の脳の萎縮は実は30歳くらいから始まるのですが、40歳を超えた辺りから標準の領域から大きく外れてしまう人が結構多くいることに気づきました。しかし誰にも起きる変化ですから、脳の萎縮と白質病変自体は病気ではなく、過度でない限り医療の対象にはなりません。せっかく脳ドックでMRIを撮っても、読影では記述されないこともあります。

BMI(体格指数)や血糖、血圧も同様に、過度でない限り病気の診断をするものではありませんが、自分の健康を管理するうえで大切な指標です。このように健康状態を数字で経年を追うといったほかの臓器では当たり前に行っていることを、脳では行っていないのです。

「脳の健康を病気になる前にマネジメントする必要性」と「このような事実をしっかりと受診者に還元し、脳の健康管理に役立てる必要がある」ことを痛感したのが、開発のきっかけと言えます。この製品が開発できたのは、私が長年取り組んできた脳を解析するAI技術と日本にしかない脳MRIの大量データとの出会いという、幸運の産物だと思っています。

高橋院長:確かに日本には「人間ドック」という検診の仕組みがあります。1954年に現在の国立国際医療研究センター病院で組織的に始めたとされていますので、もう70年が経ちました。最近では大学病院や大病院でも人間ドックを施行するようになってきてデータも集まってきているだろうなと感じていました。

「認知症」と一口に言っても

高橋院長:ここで、認知症とはどのような病気なのか少し考えてみましょう。森先生、専門家のお立場からご説明いただけますでしょうか。

森先生:はい。「認知症」は単一の病名ではなく症候群なのです。つまり、認知症という病気があるのではなく、様々な病気を総称して「認知症」と呼んでいるのです。認知症の定義とは、「いったん発達した脳の認知機能が、何らかの理由により持続的に低下して、意識はないものの日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態を指す」とされています。原因は様々なものが内包されています。うつ病や正常圧水頭症のように治療により治る病気もある一方で、アルツハイマー病のように全快することが現状では困難な疾患もあります。

認知症と確定診断される前に脳の萎縮、白質病変は10年、20年かかっています。これは逆に言うと、認知症は対策を行う時間や機会が十分にあるということにもなります。現在、認知症は「病気になったらどうするか」という治療法の研究が進んでいますが、今後は「病気になる前に何ができるのか」ということが重要になる病気ではないかと考えています。

認知症予防のための3つのステップ

高橋院長:森先生のお話にもございましたが、脳の疾患は未病のうちに予防策をとっておくことが大切だと思います。森先生、改めてお聞きしますが、エムビジョン・ヘルスが自分の脳の状態を正しく把握し、必要な予防行動をとるきっかけとなることに繋がるでしょうか?

森先生:はい。私は脳の病気の予防のためには「3つのステップ」が非常に大切だと考えています。それはまず「自分の脳の状態を知ること(測る)」。そして「リスクを正確に理解すること(知る)」。そして「行動をとること(行動する)」です。

最初の「自分の脳の状態を知ること(測る)」ためには観察が必要です。私たちは、例えば鏡を見るとか体温計で体温を測る。あるいは年に一度の健康診断で様々な臓器の機能を測ります。すなわち、健康管理の第一歩は観察です。そこではきちんと数値を測り経年変化を観察するということが基本です。脳の健康も全く一緒です。しかし脳はとても頑健に外から守られているため、その情報はなかなか外に漏れ出てきません。その中で、多少高価な検査になりますが、脳の状態を直接観察できるMRIは、最も効果的な観察方法です。そして冒頭に述べたように、MRIで観察できる脳の萎縮と白質病変が、脳の二大健康指標であると私は考えています。

また、現在のMRIによる検査対象は、重篤な病気を見つけるための「二次予防」と呼ばれる早期発見で、まだ病気がない人、血圧で言えば90が100になり、100が110になりという医療の対象以前に、徐々に悪化するのを数値で把握するというものではありません。そこをエムビジョン・ヘルスで健常な時からしっかりと数値を基に脳の2大健康指標である脳の萎縮と白質病変をモニタリングしていくことが重要です。

2番目は「リスクを正確に理解すること(知る)」です。リスクとは、今まだ起きていないが将来に起きるかもしれないことに対する考え方です。今まだ健康な皆様に、「将来この病気になります」という予言をすることは、認知症や脳梗塞に限らず、心臓病でもがんでも、ほとんどの病気で不可能です。ですから、萎縮や白質病変があれば「必ずこの病気になります」ということではありません。ただ、認知症や脳梗塞になったか人の脳を調べてみると、萎縮や白質病変が多いというのがよく見られる特徴です。実際に私たちの研究でも、萎縮の大きい人の方が、5年10年後に軽度認知症を発症する頻度が高いという結果が得られています。その一方で、萎縮が非常に少ない人には認知症の人が非常に少ないという結果が得られています。

このようなエビデンスを統合すると、脳萎縮や白質病変も将来の脳の健康リスクであることが言えます。繰り返しますが、脳萎縮や白質病変は過度でない限り、それ自体脳の病気と診断されるものではありません。萎縮と白質病変の程度は、自分の脳の健康状態の大切な指標の一つとしてとらえてください。

3番目は「行動をとること(行動する)」です。最近科学誌の権威であるThe Lancet(ランセット誌)で、認知症の実に40%以上で生活習慣が原因となっていることが報告されています。それは『高血圧』、『過度の飲酒』、『肥満』、『高血糖』です。それ以外にも『鬱』や『ストレス』も重要であるという報告が出ています。これらを「全て重要だからしっかりコントロールしなさい」と言うと、お坊さんのような生活をしなければいけないのかという話になってしまいますが、ここでも最初の「観察する」ということが大切な要素となります。

観察した結果、脳の健康が非常に良いということでしたら、心配せずにそのまま生活を続ければいいわけですし、今、状態があまり良くないということであれば、先ほどのリスクファクターの中で思い当たるものを改善するきっかけになればと考えています。

高橋院長:森先生のお話に同感致します。認知症と、私の専門分野でもある循環器疾患には深い関連性があります。特に関連性が高いのは高血圧です。人間ドックの結果説明をしていく中で、高血圧患者さんが多くいらっしゃいます。

また、境界型も含めて糖尿病の方も相当数いらっしゃいます。私たちの会員様は毎日のように接待があったりと、ご多忙な毎日をお過ごしなので、ご自身のお身体になかなか目を向けることができず、糖尿病のコントロールが徐々に悪くなってしまったり、コレステロールが高い方もいます。高血圧、糖尿病、脂質異常症は心臓病などの循環器疾患と関係があるのですが、このような危険因子は認知症とも関係があるわけです。

例えば高血圧は血管障害を招きます。脳血管障害が進行すると、それが元で認知症を引き起こす可能性があり、中年期における適切な降圧治療は将来の認知機能低下を抑制する可能性があると云われています。

さらには、「心不全パンデミック」という言葉がありまして、心不全の患者さんが今後急増すると云われています。心房細動も年齢が高くなると起きてきますし、心不全、心房細動、さらには命を奪う心筋梗塞なども認知症と関連があるのです。

これからの認知症治療の可能性

高橋院長:さて、近年、飛躍的に進歩してきているAI技術と医療ビッグデータを組み合わせて生まれたエムビジョン・ヘルスですが、これからの認知症治療の可能性については、先生はどのようにお考えでしょうか。

森先生:私たちのサービスの主眼は「どのように病気に至るのか」です。医療や薬を含めた企業による治療の開発は、「病気になってから」がその主戦場となっていますが、「病気に至る過程」を知ることも非常に大切で、そこでもエムビジョン・ヘルスは将来的に重要な役割を担うだろうと考えています。健康診断は通常、健康な方が受けます。その中で、徐々に認知症になられる方がおられた場合、健康診断には来られないので、健診だけでは経過が追えない、という問題があります。

その一方で、認知症の医療の現場を見てみると、軽度認知症になった方でも、なかなか来院してくれず、かなり進行してから検査を受けることもあります。そうすると、それまでの経過が全く不明ということになってしまいます。そのような意味で、健康な時の状態と病気になった状態の狭間に大きなギャップがあります。

ですから、健康診断を通してエムビジョン・ヘルスのような検査で、少なくとも中年期くらいから自分の脳がどのような健康状態にあるのかというログ(記録)をとっておき、万が一何か調子がおかしいという時にはなるべく早い段階でログを検出して医療の方に見ていただく。医療側はいきなり患者が現れて初めてMRIを撮るのではなく、このログがあるので、例えば萎縮や白質病変にしても数年前から急激に進んでいるかといった情報を得ることができます。これは貴重な医療情報になるので、診断精度をあげることに役立ちます。将来的には健康時の予防行動のサポートをするだけではなく、医療への橋渡しをしていきたいと私は考えています。

会員様へのメッセージ

高橋院長:森先生、最後に会員様へメッセージをお願いできますか?

森先生:「衰弱や加齢を遅らせる取り組み」は、脳に関してはまだ始まったばかりです。そして現在、脳梗塞や認知症のような脳の病気は、予防行動が非常に有効であることが分かり始めています。「脳の健康は自分の手で勝ち取るものだ」と私は考えています。SBIメディックの会員の皆様とは、時代を先取りして脳を100歳まで保つために、「今から始める脳の健康維持」の取り組みを一緒に作っていけることにワクワクしております。当社のエムビジョン・ヘルスを使用した観察を通して、現在のご自分の脳の状態を知り、予防行動に役立てていただければ幸いです。

高橋院長:SBIメディックでは2025年1月から、スーパープレミアムドックの選択コースに「ブレインヘルスコース」を新設し、この中にMVision health(エムビジョン・ヘルス)検査を採用しました。スーパープレミアムドックの選択コースは、会員様のお悩みやお身体の状態に合わせた追加検査を選択できるようにしておりますが、引き続き新しい検査を取り入れながら、適宜アップデートしていきたいと考えております。

今後はますます認知症対策が重要になってくるものと考えています。予防策になるこのエムビジョン・ヘルス検査を積極的に活用していきたいと思います。森先生、本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。

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